2011年1月14日金曜日

高村薫 | 地を這う虫



高村薫といったら重厚な長編といったイメージがあるのですが短編もかなりいけます。この短篇集は主人公が元警官という共通の設定がありそれぞれが人生の悲哀みたいなものを抱えています。映像化して欲しい気もするのですが(この短篇集の何れかがNHKでドラマ化されていたような気がするのですが・・)脚本書くのは難しそうですね。個人的にはこの短篇集の最後に収められている「地を這う虫」が一番好きです。ラストがちょっと明るいというか希望がちょっと見える感じがします。